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大分工業高等専門学校 専攻科 を修了し、学士 (工学)を取得しました。 本科5年を合わせて7年間もお世話になり、とても感慨深いです。 修了式では、修了生総代として答辞を読む経験をさせていただきました。

大分高専では、”高校3年+大学4年”と同等の期間である”本科5年と専攻科2年”で所定の課程を修めることで、学士 (工学)を取得できます。なので、私は実質、大学を卒業したことになります。

3年前に井上研に配属されてから、同期や研究室の仲間に恵まれ、とても充実した研究生活を送ることができました。何よりも指導教員の井上先生には、本当にお世話になりました。 (写真掲載許可済) そのおかげもあり、高専機構 理事長賞、日本高専学会 研究奨励賞優秀賞、電子情報通信学会九州支部 学術奨励賞を受賞することができました。井上研の学生として、外部に認められたことが本当に嬉しいですし、先生への恩返しになったと思います。

また、研究の成果としては,査読付き国際会議発表2件、査読付き英語論文速報1件、査読付き国内論文誌1件、国内研究発表5件の実績を達成しました。2025年3月時点で、高専での研究に関わる未発表の論文が2件あり、今後発表する予定です。これだけの成果を挙げることができましたのも、井上先生のおかげです。

大学院でも、さらなる自己研鑽に励むつもりです。修士課程修了で就職するのか、博士課程に進むのかはまだ決めていません。ですが、どちらを選んでも後悔しないような修士課程を過ごしたいと思います。

修了生総代答辞

  本日は、坪井校長並びに諸先生方、ご来賓の皆様のご臨席を賜り、このような盛大な式典を催して頂き、修了生を代表して心より御礼申し上げます。また、坪井校長より、ご懇情の告辞と激励のお言葉を賜りましたこと、重ねて御礼申し上げます。
 様々な経験を経た仲間たちが、本日、この場に集いました。私達は皆、自らが価値あると信じる目標に向かい、この大分高専の門を叩きました。そして、入学以来、主体的に学び、研究に励み、知識を深めてきたからこそ、今日という日を迎えることができました。振り返りますと、私自身はコンピュータによる情報処理に強い興味を抱き、その探求に多くの時間を費やしたことを思い出します。
 在学中は、多様な交流や課外活動を通じて、自己の可能性を深く実感する機会に恵まれ、議論を交わす中で互いの視点を尊重し合いました。日々の学びと友情は、創造力と実践力の両面を育む貴重な糧となりました。これらの経験は、単なる知識に留まらず、問題解決能力や協力する精神を養う上で、かけがえのない財産であると確信しております。
 私たち修了生一同は、高専での生活を通じて培った能力を存分に発揮し、近視眼的な流行に惑わされず、物事を大局的に俯瞰できる技術者として、社会の発展に貢献していく所存です。私自身も、情報工学への深い情熱を胸に、今後は大学院に進学し、更なる探究と技術研鑽に努める所存です。母校で培った豊かな知識と数々の出会いを胸に、未来を担う技術者として社会に貢献すべく、日々精進してまいります。
 また、本日、無事に専攻科を修了できましたのも、ひとえに多くの方々のご支援の賜物です惜しみなくご指導いただいた諸先生方、共に学び、励まし合い、高め合った友人たち、学校生活を多方面からご支援頂いた職員の皆様、そして、何よりも、常に私のことを気にかけ、学業に専念できるよう支え続けてくださった両親に、この場をお借りして深く感謝いたします。
 最後になりますが、皆様のますますのご健勝と大分高専の更なる発展を祈念し、答辞とさせていただきます。

令和7年3月18日

大分工業高等専門学校専攻科 修了生総代 安藤 拓翔

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